美女とコーヒーの出てくる本を紹介します

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美女と美味しいコーヒーのある本をご紹介

朝起きて、とりあえず掃除機

今週のお題「新生活おすすめグッズ」を紹介させて頂く。私は基本的に『モノ』に関しては手持ちが少ない。勘違いのないように言うとミニマリストと呼ばれる方々と私は同種でない。彼らは余分なものを除外し、必要最低限の品々を手元に置く。私の場合はというと「メンドウ臭がりで結局使わないことになる」ことを学習している人間だ。学習というからには、それなりに買い込み失敗した過去がある。無印の加湿器やコンパクトな包丁研ぎ、いい匂いのしたファブリーズ、果ては布団クリーナー…数々の品が家の隅で今か今かと出番を待っている声が聞こえてくるようだ。しかし使う機会はいまだない、なぜなら私が『メンドウ臭がり』であるからだ。

 このような悲しい品々を減らすため、私は本当に使うものしか買わないことにしている。いかに画期的なモノであり横の者が喉から手を出し我先にと飛びかかろうと、その商品の手順がムズカシイなら私には不要なモノといえる。

 そんな私が金をかけたモノがある。名を『ダイソン』。英国から来た手順がヤサシイ掃除機である。掃除機とて侮るなかれ、コードレスのため毎回コンセント探す必要もなく汚れが気になった時はササッと吸い取ってくれる。吸引力は絶大で使用中は他の音をかき消すほどだ。掃除機が駆けたあとは平らな地面ができるのみ。ただ清楚な空気が辺りを包む。また吸い取ったホコリや髪の毛が牢獄の中でクルクル回る様を目視して楽しめるといった優れモノだ。これを買わずしてなにを買うのだと声を大にして言いたい。しかし、コードレスのため充電が無くなればたちまち破壊力を失う。まるで街中を縦横無尽に暴れまわっていた怪物が突如として美術館の石像の一つに変わってしまったようである。充電すらメンドウ臭がる私は度々、ホコリを前に石像を持つといった滑稽な姿を披露しているのだ。